Learning Path

Chat から Agent へ

すべてを一度に学ぶ必要はありません。大事なのは、今どのレベルにいて、次のレベルで何が変わるのかを理解することです。

Four levels

四つの成長段階

L4Agent Orchestration
継続的な AI 業務システムを設計する。Memory + Identity + Multi-session continuity。
L3Skill Building
自分の業務フローを AI が再利用できる形にする。Structured process + Validation + Reusability。
L2Tool Use
AI にファイル、データ、Web、コードを扱わせる。External tools。
L1Conversation
AI と会話し、回答を得る。
多くの人は Level 1 から始まります。しかし、仕事の価値が大きく伸びるのは Level 3 と Level 4 です。
Level 1

Conversation

チャット画面を開き、AI に質問し、回答を受け取る段階です。

よいところ

  • すぐに始められる
  • 技術的な準備がほとんど要らない
  • ブレインストーミングや文章作成に強い
  • 失敗しても比較的リスクが低い

限界

  • AI はあなたのファイルや社内データを直接見ていない
  • 毎回文脈を説明する必要がある
  • 出力の質が依頼文に大きく左右される
  • 会話が終わると、業務手順が残らない
Ready for Level 2

次のレベルに進むサイン

ファイル

このファイルを直接読んでほしい。

最新情報

最新情報を確認してから答えてほしい。

データ

表やデータを実際に分析してほしい。

成果物

答えだけでなく、成果物を作ってほしい。

Level 2

Tool Use

AI が外部ツールを使い始めます。AI は「回答する相手」から「作業する相手」に変わります。

できること

ファイルを読む、spreadsheet を分析する、Web を検索する、コードを実行する、画像やスライドを作る、API やデータベースにアクセスする。

注意点

間違ったファイル、古い情報、権限管理、外部公開や高リスク判断には注意が必要です。

Tool use では、AI の出力がチャット文ではなく成果物になります。
Ready for Level 3

Skill 化へ進むサイン

  • 毎回同じ手順を AI に説明している。
  • 会社や部署固有の判断基準を守ってほしい。
  • 出力形式を毎回そろえたい。
  • この作業を他の人も再現できるようにしたい。
Level 3

Skill Building

自分の業務フローを Skill にします。Skill は、AI が再利用できる業務手順です。

会議

会議メモをアクション項目に変換する。

経理

請求書と入金データを照合する。

制作

提案書レビューやコンテンツ制作の流れを管理する。

Skill ingredients

Skill に必要な要素

  • いつ使うか
  • 何を入力として受け取るか
  • どの順番で作業するか
  • 何を検証するか
  • 最終的に何を出すか
  • 迷ったときにどうするか
Level 3 の主役は、必ずしもエンジニアではありません。ここで必要なのはコードではなく、業務知識です。
Ready for Level 4

Agent 設計へ進むサイン

  • 複数の Skill を組み合わせたい。
  • 数週間にわたるプロジェクト状態を覚えていてほしい。
  • 前回の続きから作業してほしい。
  • 複数の担当者や専門領域をまたいで調整してほしい。
Level 4

Agent Orchestration

AI は一回ごとの作業者ではなく、継続的な仕事の調整者になります。

現状を読むプロジェクトの状態と記録を読み込む。
判断する次に必要な作業と Skill を選ぶ。
検証する成果物を確認し、人間に確認すべきポイントで止まる。
引き継ぐ作業記録を保存し、次回の作業につなげる。
Human judgment

Agent に任せるべきでないこと

高リスク

  • 法務、医療、金融、人事など
  • 契約、支払い、削除、送信など不可逆な操作

外部責任

  • 外部公開される文章や資料
  • ブランドや組織責任に関わる判断
  • データの出典や正確性に疑いがある場合
Agentic Substrate は、人間を外すための設計ではありません。人間の専門性と責任を保ちながら、AI が文脈、手順、検証、引き継ぎを支えるための設計です。
Self-check

どこから始めればよいか

自分の状態次に読むもの
AI とはまだ会話中心Level 1 を丁寧に試す。
ファイルやデータを扱わせたいLevel 2 の Tool use を学ぶ。
毎回同じ説明をしているLevel 3 の Skill 化を始める。
複数週の仕事を AI と進めたいLevel 4 の Agent 設計へ進む。
Practice

最初の実践課題

仕事最近、AI に何度も同じように説明した仕事は何ですか。
入力その仕事の入力は何ですか。
判断途中で人間が判断しているポイントはどこですか。
出力成功した出力は、どんな形式ですか。
不足別の人が再実行できるように書くとしたら、何が足りませんか。
この五つの答えは、最初の Skill 設計の材料になります。
JP